ウィズ

Wizz
http://wizzair.com/



東欧のLCCの雄です。
これまで、東欧では数多くのLCCが出来ては潰れていきましたが、その中でウィズは数々の危機を乗り越え、生き残ってきました。今では、残存者利益を得て、東欧で唯一と言える巨大LCCに成長しました。
ビジネスモデルは、端的に言うとライアンエアと似ており、サービスのカット、郊外の空港(Secondary Airport)の活用等で、徹底的にローコストを志向しています。東欧における路線網も圧倒的で、まさに東欧では無双状態になっています。
一方で、 経営状態はそれほど良くないと推測されているため、今後の成り行きがやや心配です。

特徴

・東欧に特化
ハンガリー、ウクライナに子会社を作って力を入れる一方、ポーランド、ルーマニア、チェコなどにも拠点空港を整備しています。結果、他のLCCには追随できない東欧のネットワークを築き上げており、東欧旅行には非常に便利な存在になっています。
・ライアンエアとそっくり
上にも書きましたが、ビジネスモデルはライアンエアとよく似ています。イージージェットやブエリングが、客単価上昇に施策が向く一方、ライアンエアとウィズはローコストを徹底的に追求しています。
よって、Secondary Airportに行くと、就航しているのがライアンエアとウィズのみ、という場面によく遭遇します。

荷物

荷物の種類、時期、フライトの長さによりかなり変動します。よって、フライトを決めたら、Calculatorを使って試算してみるのが手っ取り早いです。
持込手荷物は、サイズ42x32x25cm以内のもの1点が無料です。重さの制限はありません。それ以上のサイズで、56x45x25cm以内ものは、1点あたり10~20ユーロの追加料金で持ち込むことができます。この場合も重さの制限はありませんが、「自分で棚の上に乗せられること」という条件が付いています。預入手荷物の料金より安いので、56x45x25cm内に収まる荷物であれば、こちらの方が得です。
預入手荷物は、1点15~30ユーロで持ち込むことができます。

チェックイン

基本はオンラインチェックインで、無料です。
空港でのチェックインも可能ですが、10ユーロの手数料がかかります。

座席

全席自由席です。
例によって、"Wizz Reserved Seat"という優先搭乗権を購入すれば、先に搭乗することができます。ただし、"Reserved Seat"なんて名称がついていますが、先に乗れるだけで、席がリザーブされている訳ではありません。ご注意下さい。

マイレージ

ありません。

総評

とにかくライアンエアに良く似たLCCです。
料金の安さと路線網は抜群、ただし荷物の制限など面倒なことも多い、という特徴があります。安さを第一に考える方にはお勧めしたいLCCです。