エア・ベルリン

Air Berlin
http://www.airberlin.com/


名前の通りドイツ・ベルリンを拠点とするLCCです。
ドイツ、オーストリアを中心に、欧州各地のリゾート地、北米の大都市、カリブ海のリゾート地と、様々な地域に就航しています。このルートはLCC飛んでないよな?という時にも、何気にエアベルリンが飛んでたりして、路線網の広さの恩恵を受けることも多いです。

LCCとは思えない広いネットワーク


ただ、一歩引いて見ると、南の離島からニューヨークまで、客層が異なる地域にポツポツと就航しており、狙いどころが分かりません。
料金的には大手航空会社に比べると多少安いものの、普通のLCCと比べると少し割高になっており、どっちつかずな感じです。
機内では、LCCなのに無料のドリンクと軽食が出るのですが、大手航空会社のものに比べるともちろん質素です。
こうして全体を見てみると、出てくる言葉はただ一つ「中途半端」です。LCCと大手航空会社の間、例えて言うならセブンプレミアムみたいなところを狙ったのでしょうが、結果的に外しています。
その結果起こったことは、長年にわたる経営危機です。
しかしエアベルリンは、ドイツ語圏で唯一ルフトハンザグループとまともに張り合っているLCCですので、万が一のことが起こると影響は甚大です。縮小均衡して、早いところ経営危機から脱してもらいたいものです。

特徴

・ドイツ・オーストリア~南欧に強い
ベルリンに加え、ドイツ・デュッセルドルフ、「ドイツ人のハワイ」と言われるスペイン・マヨルカ島をハブに、南欧各地に細かいネットワークを持っています。
ここベルリンだっけ?と思わせる程、エアベルリン機が並んだマヨルカ空港


他のLCCと異なり、乗り継ぎも保証されているので、乗り継ぎのフライトでも安心して利用できます。ドイツ・オーストリア~南欧を移動する際には使ってみましょう。

・無料でドリンク+軽食等が出る
ドイツ国内線はドリンクとスナック、90分以内の国際線はドリンクと軽食、等決まったルールに基づいて何らかの無料サービスがあります。LCCに慣れた身には、嬉しいサービスです。
なお、ドイツ国内線はビジネス客が多いので、多数の人がソフトドリンクをオーダーしますが、アルコールもも無料でもらえるので、スーツ姿で怖い顔をして新聞を読むゲルマン人に怯まず遠慮なく頼みましょう。

・預入手荷物も無料
持込手荷物に加え、預入手荷物も無料となっています。スーツケース等預入手荷物を持って旅行する方は、他のLCCと比べる際、預入手荷物料金込みの値段で比較するようにしましょう。


・ワンワールドの一員
サービス向上のため、というより恐らく低迷する低い搭乗率を高めるため、ワンワールドに加入しました。よってJALのマイレージも貯まります。

・エティハド航空と提携
欧州のサッカーチームのごとく、経営難の時にはアラブマネー、ということで2012年にアブダビのエティハド航空から出資を受けました。コードシェアも行っているので、エティハドで欧州に向かわれる際には、欧州内の乗り継ぎでエアベルリンを使うことがあるかもしれません。

チケット

特割的なチケットを除くと、基本的には2種類しかありません。安く上げる場合は、Fly Classicを選べばOKです。
・Fly Classic
キャンセル不可、座席指定有料のチケットです。変更は有料で可能です。
・Fly Flex
キャンセル・変更可、座席指定料込のチケットです。
特割等含め、全チケットの条件は、下記リンクを参照下さい。
http://www.airberlin.com/en-GB/site/landingpages/yourfare_tariffs.php

マイレージ

上記の通り、OneWorldに加盟しています。JALなど、ワンワールドに加入している航空会社のマイルが貯まります。

荷物

持込手荷物は、重さ8kg以内、サイズ55x40x20cm以内のものが無料で持ち込めます。(Fly Classicでは1つ、Fly Flexでは2つ)
預入手荷物は、重さ23kg以内のものが無料で持ち込めます。(Fly Classicでは1つ、Fly Flexでは2つ、ただしUS、カナダ路線は除く)

総評

路線網は幅広いので、他のLCCが就航していないルートを安く移動したい時には使える存在です。ただ、経営状態が良くないので、その点は留意した上でチケットを購入しましょう。