2-5. 搭乗当日

何かと忙しい搭乗当日です。
どんな状況変化にも対応できるよう、早め早めの行動を心がけましょう。

空港に向かう

当日は2時間前に空港のカウンターに着けるよう、動き出してください。特に預入荷物がある場合は、2時間前がマストです。理由は後述します。

空港到着

空港到着後、チェックインあるいは荷物の預け入れが必要な場合は、真っ先にカウンターに直行して下さい。特に郊外の空港の場合、専用バスから降りた人が一斉にカウンターに並び始めますので、日本の恥にならない程度に我先に急いでください。
逆に、オンラインチェックインを済ませており、預け入れる荷物もない場合、そのまま搭乗ゲートに向かえばOKです。(ライアンエア除く)

チェックイン/荷物預入

チェックイン/荷物預入が必要な場合には、カウンターに並びます。LCCのカウンターは、搭乗者数に比して非常に少ないカウンターしか開きません。つまり、必ず混みます。さらにカウンターが行き先別になっていない場合、複数のフライトの乗客が少ないカウンターに並ぶので、絶望的なまでに長い列になることがあります。

例)どう見ても100人以上並んでいるeasyjetのチェックインカウンター


その一方で、搭乗手続きは決まった時間にキッチリ締め切られますので、並ぶのが遅くなった場合は、普通に乗り遅れてしまうリスクがあります。よって、搭乗手続きが始まるフライトの2時間前には並び始めることが重要になってくる訳です。
なお、手続き自体は、カウンターでパスポートを提示するだけです。何のテクニックも要りません。一応予約確認のメールのプリントアウトも持参しても良いと思いますが、あまり出番はありません。

VISA CHECK(ライアンエアのみ)

ライアンエア利用の際は、VISA CHECKの作業を必ず忘れないようにしましょう。搭乗ゲートまで行ってしまっては手遅れです。(詳しくはライアンエアのページ参照)

チェックイン後

機内では飲み物、食べ物が有料なので、必要であれば搭乗前に買っておきましょう。ちなみに、空港内でも値段は高いので、もっと節約したい人は、あらかじめ街中で買っておいた方が良いでしょう。

搭乗待ち

さて、搭乗ゲートまでたどり着いた後は一休みです。乗客たちも、ゲートの周辺でくつろいでいます。
しかし、ここで油断してはいけません。
いきなり搭乗ゲートや時間が変更になる可能性が多いにあるためです。実際に飛行機に乗り込むまでは、周囲の状況と発着表示板をよくウォッチしておきましょう。

搭乗口の行列

搭乗口に行列が出来始めたら、ほぼその搭乗口で確定なので、並び始めてOKです。
ただ、自由席のフライトの場合、誰か1人がゲート前に並び始めると、遅れまじと瞬間的に全員が一斉に列に並び始めます。(※係員がゲートにやってくるのがそのキッカケになることが多いです)
そのタイミングを逃すと、あっという間に列の後ろになり、イス取りゲームに負けてしまいます。なので、ここでも出遅れないよう、何気なく搭乗ゲートの方向をウォッチし、有利な場所に陣取っておくことをお勧めします。
なお、リッチに優先搭乗券(Priority Pass)を購入している場合は、焦る必要はありません。イス取りゲームに血眼の貧乏人を横目にし、優雅に優先搭乗者専用の列に優雅に並べばOKです。とはいえ、LCCを使っている時点でリッチでも何でもありませんが。

例) ライアンエアの優先搭乗の列(左側)

搭乗時間

多くのLCCは、たとえチェックイン済みの客が搭乗口に来なくても、アナウンスも無しにサッサと乗客を残して飛び立ってしまいます。(これゆえ、LCC専用の空港ではあまりアナウンスが聞こえません。)
もし乗り遅れた場合、当然払い戻し不可で、もう一回チケットを買ってチェックイン作業からやり直すことになります。ついでにEUからの出国手続きなんてしてしまってたら、絶望的なまでに面倒なことになります。乗り遅れないように十分気をつけましょう。

例)easyjetの搭乗券に書かれた「30分前に搭乗口に来てね、もしあなたが遅れても私たちは待たないから!」という力強いメッセージ

搭乗開始

指定席の航空会社では、通常通り搭乗すればOKです。自由席の場合は、ここでも日本の恥にならない程度に我先に乗り込んで下さい。
我先に乗り込まねばならない理由は2つあります。
1. 好きな席を選べる
2. 手荷物の置き場を確保できる
特に2が重要です。LCCでは誰もが可能な限り機内に荷物を持ち込もうとしますので、必ず頭上の荷物入れがパンパンになります。よって、遅れて搭乗してしまうと、手近なところに荷物を入れることができず、とても面倒なことになります。(多くの場合は席からはるかに遠い空きスペースに収納されます)
ちなみに、タラップから搭乗する場合は、機体後方の入り口から乗るのがお勧めです。通常、機体前方と後方の2つの搭乗口が用意されていることが多く、前方の搭乗口は、先に搭乗した子供連れや老人の方々で詰まっていることが多いためです。また、座席は入口の近くをお勧めします。(理由は後述)

機内

機内では、軽食・飲み物の販売、免税品の販売などが行われます。基本的に何もサービスはありませんので、黙って到着を待ちましょう。日本と同じくLCCの利用者は若者や小さい子供連れが多いので、異様に騒がしいことも多いですが、これも旅費節約のためですので、黙ってイヤホンを付けておきましょう。
ちなみに、エア・ベルリンなど一部の会社では、大手の会社と同じく飲み物やスナックが無料で配られます。ちょっと嬉しくなるんですが、逆にこんなことでちょっと幸せになれる自分にちょっと嫌気が差してくるのも事実です。

到着

到着後は、これまた我先に降りてください。(このために入り口近くの座席が有利です)
理由は2つあります。
1.市街地へバスで向かう場合、バスのチケット売り場が長蛇の列になるため、最後の方に降りると時間をロスする
2.パスポートコントロールがある場合、検査場が長蛇の列になり、最後の方に降りると時間をロスする
特に郊外型の空港の場合、窓口が1つ2つしかないことも多いので、軽く1時間ほど待つハメになることも珍しくありません。

市内へ

到着したのがいわゆる「普通の空港」なら、普通に移動してください。
一方、「フランクフルト・ハーン」や「ジローナ」など郊外の空港だった場合は、その便の到着にあわせて、必ず近くの町までの直行バスが出ています。これを逃すとかなり痛いので、空港内でモタモタせずさっさと移動してしまいましょう。
バスのチケットは、空港内のカウンターかバス車内で販売しています。

続いて、LCC利用者なら知っておくべき格安旅行ツールを「宿泊編」「移動編」に分けて紹介しておきます。興味がある方はご覧ください。