デュッセルドルフ・ヴェーツェ空港

Duesseldorf Weeze (Niederrhein) Airport
http://www.airport-weeze.de/



デュッセルドルフの北80kmの位置にある空港です。
ライアンエアが開発した、典型的なSecondary Airportです。
80kmでも、アウトバーン(高速道路網)が張り巡らされているドイツならすぐなのですが、この空港は田舎すぎて周囲には農道しかなく、デュッセルドルフからでもかなり距離感があります。
また、空港自体も「旧空軍基地を民間用に転用」という触れ込みになっていますが、実質的には「基地内の余分なスペースにターミナルを作った」という感じで、ターミナル以外は基地の雰囲気がそのまま残っています。

自然公園のような空港敷地入口

全体的に「よくこんなところ見つけてきたな」と思わずにはいられない空港ですが、その努力が実り、現在は年間利用者が300万人近くにもなり、ライアンエアの久々のヒット作となりました。
ただし、あまりにフライト数が増えすぎたため、周辺住民からの騒音訴訟が起こったり、ライアンエアが「じゃあ撤退するし」「撤退したら雇用無くなるけど」とタチの悪い脅しをしたり、近年ゴタゴタが続いています。
なお、この空港は当初「ニーダーライン(Niederrhein)」という名称でしたが、これは日本で言うと「北関東空港」みたいなもので、そのエリアの地名だったがために「それどこにあんの?」と騒ぎになり、 結果的に通称名のみ地名の「ヴェーツェ(Weeze)」に変わりました。このため、現在ヴェーツェへのフライトに乗る際、出発空港で「ニーダーライン行き」となっている場合も多いので、十分ご注意ください。

設備


これまた見事に実用的な設計になっており、チェックインカウンター以外には何もありません。10分も時間を潰せないので、早く着きすぎないよう十分ご注意下さい。

アクセス

バスのみです。

その中途半端な立地を生かして、デュッセルドルフの他、オランダのアムステルダム、ユトレヒトからも直行のシャトルバスがあります。(本数は少ないですが)
デュッセルドルフ(中央駅)からの所要時間は75分、料金は14ユーロです。バス乗り場は駅の正面玄関を出て右側、Worringer通り沿いです。
バス情報は空港の公式サイトをご参照ください。
Weeze Airport - Arriving by Bus

宿泊

・ホテル
空港周辺は田畑なので、宿泊の場合は最寄りの村Weezeに泊まることになります。
Hotel Jaegerhof
ヴェーツェ駅そばの中級ホテルです。
空港行きバス停(駅前)まで徒歩1分なので抜群に便利です。
また、駅前に広大な駐車場を持っており、宿泊すればその後数日間無料で停めることができます。車利用の際には、空港のパーキングに停めるより安く上がります。
なお、ヴェーツェ駅からのシャトルバスは始発が午前7時頃なので、朝イチのフライトの場合はタクシー利用(10ユーロ程度)になります。ご注意ください。
・野宿
24時間営業なので、野宿可能です。
ラウンジに肘掛け無しのソファが数人分あるため、早い時間に着けば、このソファをゲットして横になって寝ることができます。また、カフェも24時間営業しており、かなり便利です。空港内は広く、2階の旅行代理店スペースは全面的に無人になるので、寝袋さえ持っていればどこででも静かに寝ることができます。
ただ、冬季は死ぬほど冷えるので、体調管理にはご注意ください。

地図



大きな地図で見る