2-2. チケットの購入

では、実際にチケットを購入する手順について説明します。
どの航空会社のサイトでも、クレジットカード番号を入力する画面まではいくらでも試すことができます。利用を検討されている方は、一度ドンドコ予約を進めてみるとよいと思います。

予約方法

LCCのチケットは、ほぼ例外なくLCCのサイトから予約します。
旅行会社などでは、通常予約できません。
各サイトへは、前述のFlyscanner からリンクしている他、このサイト内の各社のページにリンクを付けています。

予約の際必要なもの

1.パスポート
言うまでもないですね。
2.クレジットカード(本人名義)
他人名義のカードで購入できる会社もありますが、本人確認のため購入したカードの提示を求められる場合があるので、できれば本人名義のものを持っておいた方が無難です。
3.ある程度の英語力
航空券を買う時には英語の説明を読む必要がありますし、搭乗手続きの際にも多少の英語力がいります。常識的な英語力さえあれば大丈夫ですが「航空会社のサイトに何が書いてあるかサッパリ分からない」というレベルの方は、最初から利用しない方がいいかもしれません。

フライトの選択

LCCのサイトから、利用したい日時と出発地・目的地を入力します。チケットの購入は全て片道単位です。1回の決済(購入)ごとにクレジットカード手数料がかかる場合が多いので、往復ともに予定が決まっているなら、まとめて取った方がよいでしょう。

必須項目を入力

フライトを選択し終わったら、必須項目を入力します。
1.住所・電話番号
日本在住の方であれば、日本の自分の住所で問題ありません。もしくは、搭乗予定日の前夜に泊まるホテルの住所でもOKです。
2.メールアドレス
ここに予約確認のメールが届くので、必ず何度も見直してください。
3.氏名
チェックのため、必ず最低10回は読み上げてください。
特に、姓名(Surname, Family Name)と名前(First Name)を逆に入れてしまう、というのが最もよくあるミスなので注意しましょう。

例:桜木 花道
First Name / Prename(名前)・・・Hanamichi
Surname / Family Name(苗字)・・・Sakuragi

氏名が間違っている、もしくは氏と名が入れ違っていると、搭乗を拒否される可能性が高いです。また、その後気付いたとしても、訂正してもらうにはかなりの労力を必要とします。(通常、メールでは訂正できず、コールセンターに電話せねばなりません)
よって、くれぐれも入力をミスらないよう気をつけてください。

オプション項目を入力

次に、追加料金を払って購入できるオプションを入力します。
この項目は会社によってかなり異なるのですが、一般的なのは下記のようなものです。なお、多くの場合、チケット購入を終えた後でも、搭乗前日まで(もしくはWEBチェックインの前まで)であれば、オプションのみ後付けで購入することが可能です。
・変更、キャンセルのための保険これは、ほぼ全ての航空会社にあります。
ただ、この保険の適用条件は一般的に厳しく一般的に「自己都合での変更、 キャンセル」には適用されません。(一般的に「重大な疾病」など、止むを得ない場合にのみ適用されます)
じゃあ”Cancellation Insurance”なんて紛らわしい言い方するなよ、と思ってしまいますが、そこも航空会社の収益源になっているので、大人なら黙ってそこのチェックを外してあげましょう。


例)こんな保険申し込みの画面が出てきます


ただ、terms&conditionsをよく見てみると。。。


この保険の対象となるのは、「死亡」「事故で重傷」「想定できなかった深刻な病気」「妊娠」等々、普通は起こりそうもないことに限定されています。

・旅行保険
海外旅行傷害保険、クレジットカード付帯の保険の補償内容を踏まえた上で、各自で判断ください。
・優先搭乗(Speedy Boarding Pass) ※自由席のLCCのみ
自由席のLCCを使う場合、搭乗時は席取りゲームになるため、ゲームに負ければ2人旅(もしくはグループ旅行)の人はバラバラに座ることになります。
それは寂しい、という思う人に向けて、このSpeedy Boading Passが販売され始めました。これを買っておくと、他の乗客より先に搭乗する(=好きなところに座る)ことが出来るのです。
もっとも、これを買わなくても搭乗口に早めに並んでおけば隣同士に座れる可能性が高いのですが、確実に隣同士で座りたい方は購入してもよいと思います。1枚3~5ユーロ程度です。
・追加荷物
会社によっては、預入荷物(Check-in/Hold Luggage)が有料になっています。
有料のLCCで、預入荷物を持ち込む場合は、チケット購入時にオプションとして予め料金を払う必要があります。搭乗当日、チェックインカウンターで料金を払うこともできますが、この場合は料金が1.5倍~2倍になります。事前に分かっているのであれば、必ず購入しておきましょう。

購入完了

全て記入し終えたら、クレジットカード番号の入力画面に移ります。
(会社によっては、前の個人情報入力画面と同じ画面のこともあります。)
ここでカード番号を入力して「送信」ボタンを押してしまうと、代金がその瞬間に引き落とされてしまうので、「お試し」の方はここで引き返してください。使えるカードの種類は、通常VisaかMasterです。
なお、上でも書きましたが、できるだけ本人名義のカードを使うようにして下さい。例え親族のものでも、本人名義以外のものを使うと、当日提示を求められた時に面倒なことになります。
カード番号を入力したら、「購入」(“Purchase”か”Book now”)をクリックします。画面上に「成功しました」という表示が出て、予約番号が表示されたら、喜ぶ前に、まずこの番号をメモ(もしくは印刷)して下さい。万が一予約の確認メールが来ない場合、LCCに問い合わせるにあたり、この予約番号が唯一の拠り所になるためです。

予約確認メール

予約完了後、指定したメールアドレスにメールが来ていれば、無事ミッションコンプリートです。石橋を叩いて渡る派のアナタは、予約メールを印刷して当日カウンター持参すれば良いでしょう。※必須ではありません。
逆にメールが届いていない場合は、予約が完了していない可能性が大いにあります。迷惑メールフォルダなどもチェックして、もしメールが来ていなければ、先程メモした予約番号を手に、即刻航空会社に問い合わせてみて下さい。

続いて、LCCで最大の難所とも言える「荷物」については、2-3. 荷物についてをご参照ください。